近畿雑草研究会へようこそ!

本研究会は、近畿地方を中心に雑草の生態・防除・利用について関心のある方々が集い、情報交換する場を提供することを目的としています。

〜お知らせ〜

2019年度 近畿雑草研究会の総会およびシンポジウムを開催しました。

【日時】2019年12月14日(土)
【場所】京都大学 北部構内 農学生命科学研究棟(リンク先の地図の16番の建物)1F セミナー室(1)
【参加費】無料

【プログラム】
 13:30~14:00 受付
 14:00~14:30 総会
 14:30〜14:45 一般講演
 綱木海成、栗山美鈴、森本正則(近畿大・農)
 「雑草ホウズキ類に含まれる昆虫摂食阻害物質」

 15:00~17:30 シンポジウム「水田雑草コナギの生物学最前線」
 横田孝雄(帝京大学理工学部)
 「微生物による水田雑草コナギの発芽促進」
 水田にはコナギが繁茂することが知られている。本研究ではイネ組織に含まれるアミノ酸やリン酸などが土壌バクテリアの増殖を促進することを明らかにした。バクテリアはコナギの種皮を消化・破壊することによりその発芽を誘導すると考えられ、これがコナギの大量発生の誘因の一つであろうと結論できる。

 太田健介(住友化学)
 「スルホニルウレア系除草剤抵抗性コナギに関する研究:in vivo およびin vitro薬量応答試験から得られた知見」」
 水稲作における代表的な強害雑草であるコナギについて、日本各地でSU剤に対する抵抗性生物型の発生が確認されている。その抵抗性機構について、過去には、SU剤の作用点であるALSの遺伝子レベルでの研究が数多くなされてきた。一方で、in vivo 植物体レベルでの研究やin vitro 酵素レベルでの研究事例は少なく、ALS遺伝子における作用点変異のバラエティーと、植物体レベルおよび酵素レベルでの抵抗性プロファイルとの関係については不明な点が多かった。そこで、筆者らは、SU剤抵抗性コナギについて、様々な作用点変異を持つ材料を集め、植物体レベルおよび酵素レベルでの薬量応答試験を行った。本発表では、それらの薬量応答試験から得られた知見を紹介する。

 谷垣伸二(京都大学農学研究科)、内野彰、大川茂範、三浦恒子、濱村謙史朗、松尾光弘、好野奈美子、上野直也、外山祐介、福見尚哉、来島永治、増田太郎、下野嘉子、冨永達、岩上哲史
 「コナギにおけるALS多重遺伝子ファミリーに見出される変異と除草剤抵抗性の進化」
 ALS抵抗性雑草の多くはALSのアミノ酸置換により抵抗性を獲得している。コナギは機能型と推定されるALS遺伝子を4種持つと考えられている(ALS1、ALS2、ALS3、ALS5)。これらはすべて幼植物で転写が認められるにも関わらず、これまでに発見されたALS阻害剤抵抗性コナギでは、そのうち2つの遺伝子(ALS1およびALS3)でしか抵抗性変異が発見されていない。本研究では国内で発見された除草剤抵抗性コナギ約60集団について遺伝子間の抵抗性変異の頻度を比較するとともに、抵抗性進化への制約について、各遺伝子の機能や発現量の観点から解析したので、その結果を報告したい。

 18:00~20:00 懇親会

【交通手段】
 JR京都駅、阪急四条河原町駅から京都市バス17番あるいは京都市営地下鉄烏丸今出川駅から203番に乗車、「農学部前」で下車ください。京阪出町柳駅からは、徒歩15分程度です。詳しくは、京都大学 北部構内マップ を参照ください。